エルゴだけじゃない!ロングユース抱っこ紐10選
皆さんは抱っこ紐といえば、どのブランドを思い浮かべますか?
必ず挙がるであろうブランドと言えば、エルゴですね。
私が第一子のために抱っこ紐を購入した頃は、現在以上にエルゴ一強という雰囲気がありました。私自身もあまり迷うことなくエルゴを購入しました。
あれから4年の歳月が流れ、エルゴ以外の選択肢が随分増えたように感じます。エルゴの価格が上がったこともあり、「だったらエルゴじゃなくてもいい」という方が増えたのではないでしょうか。
この記事では、エルゴの購入を検討している方に、対抗馬となりうる選択肢をご紹介します。
- 抱っこ紐の定番エルゴとは?最新モデルをチェック
- 価格帯別エルゴ系抱っこ紐いろいろ
- ぴったりの抱っこ紐を選ぼう!
抱っこ紐の定番エルゴとは?最新モデルをチェック
エルゴはハワイ生まれの抱っこ紐です。
日本では恐らくもっともメジャーな抱っこ紐ブランドで、ベビー用品店などの抱っこ紐売り場ではエルゴがずらりと並んでいるのもよく見かけます。
エルゴには現在5つの抱っこ紐を展開していますが、一番の売れ筋は最上位モデルのエルゴオムニブリーズです。
主な特徴は、新生児から4歳頃まで長く使える点、人間工学に基づいた設計で長い時間の抱っこ・重くなった赤ちゃんの抱っこでも比較的疲れにくい点です(ただし、疲れにくさに関しては個人差があります)。
反面、まるで登山リュックのような見た目でゴツく、かさばります。ここは疲れにくさとトレードオフの関係だと思っています。一般的に言って、コンパクトなものほど、身体への負担は大きいでしょう。
装着がやや面倒だという口コミも散見されます。バックルが背中にあるので身体が硬い人には難しいですし、寒い季節にはアウターを脱いでから出ないと着脱できないというデメリットもあります。
価格も3万円超えと高額です。子どもが生まれると色々物入りな中で、この価格は躊躇する人も少なくないと思います。
この記事では、エルゴの比較対象になりそうな抱っこ紐を紹介します。それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、抱っこ紐選びに役立ててください!
価格帯別エルゴ系抱っこ紐いろいろ
この記事では、エルゴに代わる選択肢になりそうな抱っこ紐を勝手にエルゴ系と呼んでいます。
エルゴ系抱っこ紐の条件は
・新生児期から使えること
・少なくとも2歳頃まで使えること
・腰ベルトが付いていて、肩と腰で荷重を分散する構造であること
この3点です。使用イメージとしては、長期間にわたりメイン抱っこ紐としてガンガン使う感じです。
2歳までだとエルゴの使用可能期間の半分でしかないのですが、実際問題2歳くらいになると抱っこ紐を卒業するケースも多いので(重くて親が限界に……)、2歳までのものも含めました。
3万円クラスのエルゴ系抱っこ紐
まずはエルゴと同価格帯、3万円ほどのアイテムを見ていきましょう。
ベビービョルンのハーモニーは乗せ下ろしがラクラク!
ベビービョルンはスウェーデンに拠点を置くベビー用品ブランドです。その抱っこ紐はエルゴに負けず劣らず人気があります。
ベビービョルンの抱っこ紐の特に支持されているポイントは、着脱や乗せ下ろしのしやすさです。エルゴの場合背中にバックルがあり、これが難しいという方はけっこういます。私も最初の頃は苦戦しましたし、60代の母は諦めていました。
ベビービョルンだとバックルが体の前面にあるので、留めるのも外すのも圧倒的に楽です。片手でできるので、もう片方の手は赤ちゃんに添えていられて安心。立ったままでも危なげなく抱っこができます。
新生児期から3歳頃まで使えるハーモニーは、ベビービョルンの中でも最上位モデルです。海外メーカーながら日本人の肩・腰に合わせて設計が改良されており、エルゴを始めとした他海外メーカーの抱っこ紐がいまいちフィットしないと感じている人にもオススメです。
アップリカのコアラなら横抱っこで退院当日から使える!
アップリカは日本のベビー用品ブランドです。
アップリカの抱っこ紐コアラの最大の特徴は、「ママうでだっこ」すなわち横に寝かせた状態での抱っこができる点です。この機能により、2.5kgからの使用が可能です。産院から自家用車以外で帰る方、里帰りなどで長距離の移動をする方には特に安心ではないでしょうか。
また、ベビービョルンと同じくバックルが体の前面にあり、着脱が簡単かつ安全です。日本のメーカーということで日本人の体型にフィットしやすいのはもちろん、取扱説明書が分かりやすい点もありがたいです。
2万円台のエルゴ系抱っこ紐
こちらはエルゴよりちょっと下の価格帯のアイテムです。知る人ぞ知る的なメーカーが顔を揃えました。機能とおしゃれを両立していて、周りとかぶりたくない方、お気に入りでテンションを上げたい方にもオススメです。
サンアンドビーチのOM-1はおしゃれさNo.1!
サンアンドビーチは湘南生まれの抱っこ紐ブランドです。ブランド名からして湘南っぽさ、おしゃれっぽさが漂っているのですが、名前に違わずデザイン性を前面に押し出したブランドです。
デザインは14種類に上り、コラボモデルや刺繍モデル、デニムなど多彩。洋服を選ぶように楽しく選べます。正直リバティプリントやSOU・SOUコラボにはキューンとしました。
取扱店は直営店とデパート、公式オンラインストアのみなので、人と被りたくない方にはぴったりですね。
かといって見た目一辺倒ではなく、日本のママ・赤ちゃんの体型にフィットする設計にこだわっています。比較サイトmybestでは使用感で満点評価を獲得し、ベストバイ抱っこ紐に選ばれています。日本製の安心感も◎。
一方、最近良く見かける前向き抱っこはできないので注意しましょう。
抱っこひも商品一覧|おしゃれで機能的な抱っこ紐・おんぶ紐[sun&beach]
ボバエックスで長時間の抱っこでも快適に
ボバはアメリカの抱っこ紐ブランドです。赤ちゃんの発育を重視している点が特徴で、背骨と股関節へのフィット感を追求した造りになっています。特に最新モデルのボバエックスは、シートの高さと股下の幅を無段階調節でき、赤ちゃんにピッタリの状態で使うことができます。
シート自体は一見ただの袋状ですが、実は人間工学に基づいた立体設計で、赤ちゃんの体が安定することで負担を軽減します。
また、付属の幼児用エクステンションを用いることで20kgまで抱っこができます。これはエルゴとほぼ同じ水準です。
デザインも充実の12種類で、楽しく選べます。
nunaのカドルならマグネットで装着がスムーズ
nunaはオランダの育児用品メーカーです。
nunaのカドルはベビービョルンやアップリカと同じく、前にバックルがあるので乗せ下ろしが楽にできます。バックルがマグネットロック式なので、バックル同士を近づけるだけでカチッと合います。赤ちゃんに注意を向けながらでもスムーズに装着できるのが良いですね。
2万円以下で買えるエルゴ系抱っこ紐
国内メーカーのリーズナブルなアイテムを紹介します。デザインはシンプルながら機能は十分なので、おしゃれさはそこまで求めない方、抱っこ紐以外のグッズにお金をかけたい方にオススメです。
アンジェレッテはお手軽価格で満足のクオリティ!
アンジェレッテは日本のベビー用品メーカーラッキー工業が展開するブランドです。
現在エルゴ系としては「ベビーキャリアオール」と「ベビーキャリア クアトロエアー3.2」の2種類が販売されていますが、スペックやカラーに違いはないようです。生地や部品が異なるのかもしれません。
アンジェレッテもバックルが前で、乗せ下ろしが楽にできるタイプです。
また、細かい点ではありますが「くるっと収納ホック」が付いており、赤ちゃんを抱っこしていない時には腰に付けたまま本体を丸めて留めておくことができます。多くの抱っこ紐にはこの機能がなく、だらりとぶら下げておくか、収納カバーを別途購入するかしなくてはならないので、本体に元からホックが付いているのは便利だと思います。
さらに、メッシュと撥水2種類のフードや専用の洗濯ネットが付いていて、かゆいところに手が届くといった感じです。
チェアベルトとしても使えるので、腰すわり後は外食でも活躍しますね。
ちなみに、アンジェレッテはふるさと納税の返礼品にもなっています。
西松屋のダッコールベルソーならロープライスで横抱きもOK!
ダッコールベルソーは西松屋のオリジナル商品です。
特徴は横抱きができる点です。横抱きができる抱っこ紐というと他にはアップリカのコアラしか見当たらないので、横抱きもしたいけれどコアラでは予算オーバーだという方、使用頻度が低いので抱っこ紐にそこまでお金はかけたくないな〜という方には有力な選択肢になると思います。
前面に西松屋のプライベートブランド「SmartAngel」のロゴが入っているので、嫌な人は嫌かもしれませんね……。
ナップナップのBASICはお手頃価格で必要十分の機能性!
ナップナップは日本の抱っこ紐メーカーです。
売れ筋はベーシックですが、ほかにメッシュドライとコンパクトがあります。
単体での使用は首すわりからで、首がすわるまでは別売りの新生児パッドが必要です。メッシュ仕様などで通気性をアピールする抱っこ紐が多い中、このパッドはモコモコとした素材感です。春〜夏や屋内では暑さやムレが気になるかもしれませんね。
反面、首すわり後はパッドを外してコンパクトに使える点は便利そうです。
新生児パッドのセットはこちらです。
(番外編)首すわり前から使えるヒップシート
ナップナップのTRANはながーく使えるヒップシート!
ナップナップのTRANは、生後1か月から使えるヒップシートです。
ヒップシートは基本的に腰すわりから使えるものなので、腰すわり後、もしくは歩き始めてから移行する方が多いと思います。しかし、TRANはダブルショルダーベルトと新生児パッドを用いることで、ヒップシートでありながら首すわり前から使うことができます。
買い足したくない、新生児期からあんよの時期まで快適に使いたいという方にはうってつけですね。
ぴったりの抱っこ紐を選ぼう!
以上、エルゴと9種類の抱っこ紐をまとめてみました。
わたしは4年落ちのエルゴを持っているので、少なくともこのタイプの抱っこ紐は購入しない予定なのですが、4年も経つとさすがに色々進化していて、新しいのが欲しくなってきますね。
これから買う方の心にグッとくるアイテムが見つかりますように。